IT企業・ジャンル別年収1位の企業は?｜NET VISION MAGAZINE

IT企業といっても、様々な業種があります。インターネットを中心にビジネスを展開している企業、ゲームを開発・運用している企業はもちろんですが、パッケージソフトウェア開発企業、システム開発系の企業など、ジャンルに分けると多岐に渡ります。これら様々なジャンルの企業をまとめて「IT企業」と呼ばれていますが、近年、その成長はめまぐるしいものがあります。新興企業であっても、数年で信じられない成長を遂げています。ではこのIT企業の年収はどのくらいなのでしょうか?

今回はジャンル別の1位をご紹介していきましょう。(全て2017年7月調べ)

SIer/システム開発系企業 1位

(株)野村総合研究所

従業員数 6,003名
平均年齢 39.9歳
平均年収 1,151万円

リサーチ、コンサルティング、ITソリューション、システム運用をトータルに提供する会社です。顧客の問題を先取りして解決策を導き、実施・運用していき、一貫したトータルソリューション(ナビゲーション×ソリューション)を提供できる、総合手的な体制に特色があります。
IT系コンサルティング企業といえば野村総研と名が挙がりますが、やはり年収ランキングでも1位を獲得しました。

パッケージソフトウェア系ベンダ 1位

日本オラクル(株)

従業員数 2,390名
平均年齢 41.3歳
平均年収 1,040万円

米国企業オラクルコーポレーションが1985年に日本で設立した法人です。情報システム構築のためのソフトウェア製品、ハードウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育事業など、事業内容は多岐に渡ります。近年では本社による買収戦略もあり、データベース管理ソフトの企業から、サーバーやストレージなどのハードウェア、OS、ミドルウェア、アプリケーションなど、ラインナップを拡大しています。IT企業年収ランキングでは、全体の2位にランクインしています。

スタートアップ/ネット系企業 1位

(株)サイバーエージェント

従業員数 1,430名
平均年齢 31.7歳
平均年収 779万円

有名ブログサービス・Abema(アメーバブログ)関連事業と、インターネット広告代理店事業を主とする企業です。近年で話題なのが、AbemaTVというインターネット放送局をテレビ朝日からの出資を受けて設立したことでしょう。また社長の藤田晋氏は積極的にメディアに登場し、自らも広告塔となる戦略をとっているようにも感じられる企業です。
この業種にはLINE(株)、楽天(株)、(株)カカクコム、ヤフー(株)なd、成長著しい会社がランクインしているのが特徴です。

ゲーム/エンターテイメント/モバイル系企業 1位

KDDI(株)

従業員数 10,916名
平均年齢 42.2歳
平均年収 953万円

auを展開するKDDI(株)が1位となりました。auの他にも、インターネット回線やケーブルテレビ、電話サービスなどを行っています。個人向け・法人向けそれぞれに様々なサービスを提供しています。
この業種ではKDDI(株)、任天堂、NTTドコモの大手三社が毎年横並び状態で、その後に(株)ディー・エヌ・エー、グリーと続く構図が何年も続いています。

SEO/SEM/オンラインメディア系企業 1位

(株)Gunosy

従業員数 102名
平均年齢 31.4歳
平均年収 685万円

(株)Gunosyは2015年設立のオンラインメディア企業です。わずか2年でランキング1位に躍り出ました。「グノシー」や「ニュースパス」などの情報キュレーションサービス・ニュース配信アプリを開発・運営している企業です。最近ではテレビCMにも力を入れており、知名度はかなり上昇しつつあります。
この業種の特徴として、社員の平均年齢が若いことが挙げられます。若い社員が一丸となって会社を大きくしている傾向が強いようです。

IT企業・全体年収ランキング

それでは最後に、IT業界全体での年収ランキングを見てみましょう。
凡例：①従業員　②平均年齢　③年収(万円)

(株)野村総合研究所　①6,003　②39.9　③1,151
日本オラクル(株)　①2,390　 ②41.3　③1,040
(株)三菱総合研究所　①882　②43.1　③1,031
ISID　①1,336　②40.6　③972
KDDI(株)　①10,916　②42.2　③953
トレンドマイクロ(株)　①709　②39　③937
任天堂(株)　①2,133　②38.3　③928
(株)ジャストシステム　①336　②39.8　③906
(株)NTTドコモ　①7,609　②40　③874
(株)オービック　①1,822　②36.1　③851



傾向として、コンサルティング系企業、パッケージソフトウェア企業が多くランクインしています。そして惜しくもトップ10外にはなりましたが、ゲーム系企業などの新しい企業も年収ランキング上位に入ってきています。

ランキングを見ていて分かるのが、従業員の平均年齢が若いことです。IT業界では若い人材、若い力が求められています。また今は小さなベンチャー企業でも、2年後にはどのように成長しているか、全くの未知数であることも分かります。このランキングや傾向を、皆さんの企業選びの参考にして頂ければ幸いです。