IT業界の資格・学習方法
ネットワークエンジニアになるための学校について
ネットワークエンジニアになりたい人や既にネットワークエンジニアとしてキャリアをスタートしスキルアップを目指している人の中には、スクールや専門学校へ通うことを検討している人もいるのではないでしょうか。
ここではスクールや専門学校でどういったことが学べるのか、また、通学に関わる費用などを説明してきます。
ネットワークエンジニアのスクールについて
(画像引用元:Unsplash)
社会人対象で仕事と勉強を両立
社会人対象の各種スクールで、ネットワークエンジニアになるためのコースもあります。
社会人を対象にしているため、夜間や土日に開催されており仕事をしながら通学する場合でも無理なく両立できることが特徴です。
週に2、3日からのコースが多く仕事との両立も難しくないように考えて組まれています。
英会話教室のように駅前に学校をつくっていることもあり、通いやすいことも特徴のひとつです。
もちろん、大学生がダブルスクールとして通うことも可能です。
さらに、企業の研修を請け負っているスクールもあるので、技術力や信頼性の高いスクールが多数あります。
ネットワークエンジニアの専門学校について
専門学校生に入学する
専門学校でネットワークエンジニアの勉強をする場合、専門学校へ入学し、2~3年通学することで専門学校卒の資格を得ることができます。
社会人が入学する場合は、一旦仕事を辞めて入学する全日程のコースと仕事をしながら通学できる夜間のコースとがあります。
社会人向けのコース
専門学校によっては土日に社会人向けのコースを設けている場合もあります。
この場合は、好きな授業を受けるだけなので専門学校に入学する必要はなく、費用も受講した授業分だけなので比較的安価になります。
ネットワークエンジニアのスクールのカリキュラム
(画像引用元:Unsplash)
スクールで学ぶ場合は資格取得をメインとしたカリキュラムが多くあります。
CCNA,LPICなど取得したい資格からコースを選択することもできます。
また、サーバ構築、ネットワーク構築など学びたい分野に絞って受講コースを選択することもできます。
以下はLinuxアカデミーのカリキュラムから紹介します。
http://www.linuxacademy.ne.jp/network/course/each.html
CCNA資格対策コース 40時間
CCNAの範囲で実機の設定方法を学びます。もちろん、実務でも役立つ内容となっています。
Ciscoルータの設定やIPルーティングなどルーティングの基礎を学ぶほか、スパニングツリープ口トコルやVLANによるスイッチネットワークなどスイッチング、アクセスリストによるトラフィック管理といったアクセス制御についても学びます。
ネットワークエンジニアの専門学校のカリキュラム
専門学校は2年から3年の通学が必要です。
サーバ、ネットワークの構築やセキュリティ・プロトコル、プログラミングなど幅広く学ぶことができます。
また、CCNAやLPICも在学中に取得するように資格対策も行うことがほとんどです。
以下はHAL のカリキュラムから紹介します。
https://www.hal.ac.jp/tokyo/course/night/i://www.hal.ac.jp/tokyo/course/night/it
ネットワークエンジニア学科
・1年次
Linux基礎
SOHOサーバ構築
Ciscoルータ基礎など
・2年次
LAN構内ネットワーク設計
セキュリティ技術
WAN広域ネットワーク設計
・受講:月・水・金
・時間:19:00 21:15
ネットワークエンジニアのスクールの費用
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勉強したい範囲を広くすると受講時間も長くなり費用も高くなっていきます。
以下はLinuxアカデミーのネットワーク系のコースを一部紹介します。
・CCENT(ICND1)資格対策コース
総時間数/15時間・受講料/75,000円(税抜)
・CCNA(ICND2)資格対策コース
総時間数/20時間・受講料/100,000円(税抜)
・CCNA資格対策コース
総時間数/40時間・受講料/175,000円(税抜)
以下はKENスクールのネットワーク系のコースを一部紹介します。
・ICND1(100-105)取得講座
総時間数/35時間・受講料/145,000円(税抜)
入学金30,000円
・ICND2(200-105)取得講座
総時間数/35時間・受講料/145,000円(税抜)
・CCNA Routing and Switching認定取得講座
総時間数/70時間・受講料/217,000円(税抜)
ネットワークエンジニアの専門学校の費用
以下はHAL ネットワーク学科の学費を紹介します。
・入学金:50,000円
・1年間:410,000円
ネットワークエンジニアのスクールの効果
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企業が社員研修で使用しているスクールもあるため、実践的な技術を集中して身につけたい場合はスクールの方が費用対効果が高いと言えます。
短期間で3ヶ月や6ヶ月で結果を出したい、とにかく資格をとって転職活動をしたいといった場合はスクールが非常に強力な味方となるでしょう。
ネットワークエンジニアの専門学校の効果
専門学校は新卒として就職することができます。
たとえ一度社会人を経験していても新卒のカードがもう一度手に入るのは大きいです。
さらに、専門学校卒という学歴もつきます。
ただ、多くの場合は学費が年間100万以上は必要となるため高額です。社会人ならスクールで資格取得をする方がよいでしょう。
高卒の社会人なら最終学歴を専門学校卒にしておくと転職活動に活かせます。
また、専門学校によっては専門学校と通信制大学を並行して入学するために、専門学校卒業と同時に通信制の大学卒業資格をえることができる学校もあります。
まとめ
(画像引用元:Unsplash)
ネットワークエンジニアになるためのスクールと専門学校について、カリキュラムや学費などを紹介しました。
ネットワーク機器を実際に操作することがネットワークを理解する上では重要です。
しかし、ネットワーク機器は非常に高価で個人での購入は現実的ではないため、専門学校やスクールで検証できる環境を自由につかって操作を習得する方が良いでしょう。
そのため、学校を選ぶ際は資格の勉強だけではなく実機を操作できる学校を選びましょう。
ネットワークエンジニアになるために学校で学ぶことは必須ではありませんが、短期間で迷わずまっすぐに結果を出したいなら、スクールや学校を選択することも検討してみてはどうでしょうか。