IT業界の資格・学習方法
ITスクールを賢く選ぶポイントとは
ネットワークエンジニアを目指している人の中で、スクールで専門的な知識を学びたいと考えている人は多いと思います。
「失敗せずにスクールを選ぶにはどうしたらいいか?」
「自分に合ったスクールを選ぶポイントはなにか?」
といった悩みを持つ人も多いかと思います。
最近では多くのネットワークエンジニア向けのスクールがあるので、どこを選んだらいいか迷ってしまいますよね。
そこで今回は失敗せず賢くスクールを選ぶポイントをご紹介します。
①目的をはっきりさせる
(画像引用元:Unsplash)
スクール選びを失敗しないポイントで一番重要なことは、「自分の目的を明確にすること」です。
人によってさまざまな理由でスクールに通いたいと考えると思いますが、そのパターンによって、自分に合った形のスクールは変わってきます。
今回はスクールに通い学ぶ理由を3つに分類してみます。
■転職、キャリアアップしたい
■フリーランスを目指している
■起業したい
といった動機です。
ではそれぞれのケースで注意点を見ていきましょう。
転職、キャリアアップをしたい場合
ネットワークの設計やシステム開発に携わるスキルを身につけることが出来れば、手に職をつけて仕事が出来るようになります。
日本でも、さまざまな働き方が増えてきたため、転職を考える人も増えています。
転職などで環境を変える時に必要になってくるのが実務経験や知識です。
転職の場合、企業は即戦力を求めることが多いです。
特に未経験でネットワークエンジニアに転職しようと考えている方は、知識をつけておいた方が仕事がスムーズにいくので、ある程度の知識は学んでおくことをおすすめします。
しかし、知識や実際にネットワーク機器を操作する経験を積んだとしても、良い転職先を見つけることができないと意味がないですよね。
そこで「転職先を紹介してくれる制度」や「就職サポート制度」が整っているスクールを選ぶことが重要となります。
学びながら転職先を見つけることが出来ればスムーズに次のキャリアに移る事ができるので、サポート制度の有無や実際にその制度を使い就職した方の例などを確認しておくと良いでしょう。
フリーランスになりたい場合
最近のIT業界ではスキルや知識があればいろいろな企業から声がかかることが多いです。
さらに、働き方の多様化により、ひとつの企業に所属し決められた業務を行うのではなく、フリーランスとして自分で働くことを選択する人も増えています。
もちろん、フリーランスとして働くには自分で自分を売り込む力や、信頼などが重要になり、それを裏付けるものとして「資格を取得しているか」という点が見られます。
資格を持っていることで自分のスキルを証明できることになるので、多くの資格を持っている方が良いと考えられます。
なので、資格取得に力を入れているスクールを選んだ方が良いでしょう。
起業したい場合
起業したいと考えている方は、単にネットワークエンジニアとしてのスキルを学ぶだけが目的ではないでしょう。
スキルはもちろんのこと、プロジェクトの管理方法やどのように人に依頼するかなど様々な観点を学ぶ必要が出てきます。
実際、スキルだけであれば短期間である程度学ぶことも可能ですが、マネジメントなどは短期間で学ぶことは難しくなります。
そこで、「スキル以外の相談にも長期的にサポートしてくれる」かどうかが重要になります。
将来的にビジネススキルも必要な方は、ネットワークエンジニアのスキルと並行してビジネスについても学ぶことが出来るスクールを選ぶと良いでしょう。
②教室形式かマンツーマンか
(画像引用元:Unsplash)
次のポイントはレッスンの形式についてです。
教室で大人数で学ぶのかマンツーマンなのかを選ぶことは大きな差になります。
それぞれのメリット・デメリットを知り、自分に合う方はどちらなのか判断するようにしましょう。
教室形式
【メリット】
授業を受ける中でたくさんの仲間と知り合うことが出来るためモチベーションに繋がる
【デメリット】
一律で進んでいくため、自分の学びのペースと合わなくなることがある
マンツーマン形式
【メリット】
実践的で自分に合ったスピードで学習を進めることが出来る
【デメリット】
体験授業などをして、講師との相性を見極める必要がある
③対面形式かオンラインか
(画像引用元:Unsplash)
もうひとつのレッスン形式として、直接対面する形式かオンラインでの形式かといった基準があります。
こちらも、それぞれのメリット・デメリットを知り、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
対面形式
【メリット】
コミュニケーションを取りやすい
【デメリット】
場所や時間などを制限される
オンライン形式
【メリット】
インターネットの環境があれば、どこでもレッスンを受けることが出来る
【デメリット】
インターネット環境によって会話を快適に行えない場合がある
④予算で判断しない
(画像引用元:Unsplash)
もちろんレッスン料が安いことに越したことはないのですが、金額の安いサービスは人件費がかからないようにプログラムをシステム化されている場合が多いです。
パッケージ化していることにより初心者でも分かりやすく学べるといった反面、自分が達成したい目標とは違ったプログラムである可能性もあります。
自分が学びたい目的を再確認し、将来的に回収できるであろう金額から考えて自分に投資する方が、結果的に効率的であることも多いです。
目先のレッスン料だけでなく、費用対効果を考えて選ぶことが重要です。
⑤受講期間
次に、意外と見落としてしまいがちな基準として、「受講期間の長さ」があります。
例え効率的に学習したとしても、実践的にスキルを使えるようになるには250~300時間は学習を行うことが必要と言われています。
1ヶ月ほどの短期間での受講の場合、それだけタイトなスケジュールになっているか、内容を大きく削られているといったことも考えられるので、現在の仕事をやりながら学ぶなどといった場合は向かない場合もあります。
逆に自分の仕事の時間に余裕がある方などには向いているかもしれませんね。
⑥成果物を確認する
最後のポイントとして、実際にそのスクールに入り卒業する際に、「どんな成果が得られるのか」を確認しましょう。
この記事の最初でも紹介しましたが、自分の目標や目的に対してしっかり成果が出るのかといったことですね。
ネットワークエンジニアになるための知識を学ぶという目的ではなく、自分の目的のためにネットワークエンジニアの知識を学んだといった考え方が出来ると望ましいです。
まとめ
(画像引用元:Unsplash)
いかがでしたか?
今回はネットワークエンジニアのスクール選びのポイントについてご紹介しました。
知名度やレッスン料だけで判断するのではなく、自分の目的に合ったスクールで楽しく学ぶことが出来れば幸いです。