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未経験から資格無しでネットワークエンジニアになれるのか

NVS編集部NVS編集部

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2018.03.20(Tue)

未経験から資格無しでネットワークエンジニアになれるのか

未経験からネットワークエンジニアとして就職したいと考えた時、気になる点の一つとして
「資格は必要なのか?」
ということでしょう。今回は資格無しでネットワークエンジニアになれるのかについて説明していきます。

資格がなくてもネットワークエンジニアになることは可能




ネットワークエンジニアとして勤務したことがない、いわゆる未経験の方が資格を有していた場合、就職に対して有利であるケースが多い事は否めません。しかし、ネットワークエンジニアの場合、資格が無くても就職が可能である業界であることは紛れもない事実です。
しかし、未経験かつ資格がない人材が就職出来るなんて信じられないと考える方も少なくないでしょう。ではなぜ未経験かつ資格がない人がネットワークエンジニアになることができるのでしょうか?

資格が無くても働くことが出来る分野がある


求人サイトなどでネットワーク関連の仕事を探してみると、未経験者を歓迎する求人案件はたくさんあります。仕事内容を詳細に書いていないことが多々ありますが、未経験者歓迎とされる求人の仕事内容は、以下のような内容が大半を占めています。

・ネットワークの運用監視
・インフラの運用監視
・ネットワークの運用保守

もちろん、運用監視や運用保守についてもそれなりの知識は求められます。しかし、入社してから現場で覚えることが出来るのが運用監視・運用保守の仕事内容です。これらをしっかりと現場で学びつつ、次のステップへ活かそうとする未経験かつ資格のない人材はたくさんいます。
ですので、未経験だとか資格が無いという理由で応募に二の足を踏んでいる方は、思い切って応募してみるとよいでしょう。

未経験・資格無しで何歳までならネットワークエンジニアになれるのか?


求人サイトを見ていると、未経験者の採用は30歳〜35歳くらいが上限であるニュアンスの案件が、非常に多いです。しかし、現役のネットワークエンジニアは口を揃えて「何歳でも仕事を覚える姿勢があればネットワークエンジニアになれる」との見解を示しています。そして現在では雇用対策法で求人に年齢制限を設けることは原則として禁止されています。
これを踏まえて、年齢が高めのネットワークエンジニア志望者はどうすればいいのか?答えは「履歴書を送り続ける」「やる気を見せる」これに尽きます。履歴書を送り続けていたら、人材不足の会社にたどり着くかもしれません。そうしたら晴れてネットワークエンジニアとしての一歩が踏み出せるでしょう。諦めないことが肝心なのです。

未経験からのキャリアプラン




あくまで一例ですが、下記のような流れが未経験かつ資格が無いネットワークエンジニアのステップアップ例です。

・1年〜2年 ネットワークの運用監視
・2年〜4年 Linux、AIXなどサーバ構築 、もしくはネットワークの設計構築
・5年以上 コンサル、プロジェクトマネージメント業務

このような流れになります。もちろん、働きながらスキルを磨き、可能であれば資格を取得した方がいいというのは転職を繰り返し、外資系や海外で就職することが出来れば、年収は飛躍的に跳ね上がることでしょう。ネットワークエンジニアの評価は海外や外資系のほうが高いのです。

もし資格を取りたいのであれば


 



上述した通り、資格が無くてもとりあえずネットワークエンジニアとして就職し、実地でスキルを磨いていくのが近道です。しかし、どうしても資格を取りたいという事であれば、下記の資格をオススメします。

・CCNA
ネットワーク機器市場では、世界的に圧倒的なシェアを誇るシスコシステムズ社が認定する資格です。
数多くの種類があるシスコ技術者認定の資格のうち、ルーティング&スイッチングやセキュリティなど6つの分野それぞれのアソシエイト、つまり一番基礎的な資格です。ネットワークの基礎力が証明されるもので、一番メジャーなのはルーティング&スイッチングの資格と言われています。

・CCIE
こちらもシスコシステムズ社が認定する資格で、CCNAの最高位にあたるエキスパートの資格です。
高い難易度の問題や英語試験、8時間に及ぶ実技試験とその内容の難しさから、実質的にはネットワーク資格の最高位とも言われ、世界でも通用するものだそうです。
CCIEのみ7つの分野があります。資格を2つ取得するという人も多いそうで、ルーティング&スイッチングを取得したあと、セキュリティやサービスプロバイダーを取得する人が多いそうです。

・ネットワークスペシャリスト
ネットワークエンジニアとして高く評価されるというのが国家資格のネットワークスペシャリストです。
試験は年1回、情報処理推進機構が行っています。それだけにレベルも高く、合格率は10%前後と言われています。ネットワークに関する技術を活用しながらシステムの企画、開発や運用、保守に至るまで主導的に従事し、同時に下を指導する役割も担うという、その名のとおりネットワークのスペシャリストとなる資格です。

そのほかにも国家資格である「基本情報技術者」などITエンジニアの全般的な基礎となる資格もあります。
もちろん資格だけではなく、他部署との連携であるネットワークエンジニアにはコミュニケーション能力なども必要だと言われますが、このように自分の知識や技術力を証明している資格があるかどうかというのも、採用に関わってくる可能性があるでしょう。
このように未経験でも、資格が無くても、ネットワークエンジニアになれることが分かりました。
資格は就職前ではなく、就職してからでも取得することが出来ます。未経験ということや、資格がないからといって応募・就職を躊躇するのでは無く、思い切って一歩を踏み出してみるのが大切です。その後に自分の進む道を決めてからでも遅くないですよ。

ネットワークエンジニアの登竜門の資格であるCCNA

CCNAはネットワーク系の資格であり、ネットワークエンジニアであれば
取得必須の資格といえます。ネットワークエンジニアの登竜門的な資格といえるでしょう。
本資格は近年、難易度が増し、以前よりも価値のある資格として認知され始めています。
CCNAを取得すれば企業の内定を取り易くなったり、現場入場がし易くなり、
給与アップにもつながります。

皆さんは、ネットワークエンジニアという職業に就くにあたり、
書籍やインターネットや面接や知人との会話などで、嫌という程CCNAという資格を聞くと思います。
CCNAを持っていれば採用するんだけど、、CCNAを取得してからであれば採用するよ、
などと言った採用担当者の声もちらほら聞きます。
では、CCNAとは果たしてどのような資格なのでしょうか?

一言で言うと、CCNAは「ネットワークの基礎知識を理解している事を証明している資格」となります。
そもそもCCNAとは、ネットワークエンジニア業界の最大手であるシスコシステムズが運営している
資格であり、本書執筆時点で9種類の資格が存在します。
その中でも、ネットワークの基礎知識の理解度を測る指標が、CCNA Routing&Switchingです。
業界的にCCNAといった場合、このCCNA Routing&Switchingを指している事になります。

また、本資格はベンダ資格と呼ばれるシスコ社などの企業が運営している資格であり、
技術革新が著しい業界で、常に最新の技術を理解しているかどうかを測る為に
有効期限が存在します。CCNAの有効期限は3年です。CCNAを更新する為に同様のCCNA資格を
取得するのではなく、上位資格であるCCNPを3年以内に取得する事で更新するのが一般的です。

では、CCNAを取得する為にはどうすれば良いのでしょうか?
方法としては2つあります。
1.ICND1(CCENT)、ICND2を分けて取得する
2.CCNAを一度に取得する

前提としてCCNAの範囲はICND1(CCENT)とICND2に分かれており、
ICND1(CCENT)はNW超基礎、ICND2はNW基礎~応用というイメージになります。
CCNA認定を受ける為に、ICND1(CCENT)、ICND2と分けて受験し
取得することもできますし、CCNAを一度に受験し取得することも出来ます。

本記事では、CCNAを一度に取得する事をお勧めしています。
理由としては、比較的深い内容が出題されにくく、短期間で合格可能だからです。
改定前のv2.0では、ICND1(CCENT)とICND2を分けて取る事が良しとされていましたし、
私もそうしていました。まず試験に慣れる事が出来ましたし、万が一不合格だった時の
受験料も一度に受験するよりも安かったので、気軽に受験することも出来たからです。

しかし、現行のv3.0では、ICND1(CCENT)とICND2ではより深い内容が出題されるようになり、
とても短期の勉強では理解できない事が多くなりました。逆に、CCNAを受験した場合の方が
範囲は広いですが浅い内容が多く、概念を掴んでいれば回答できる事が多くなったのです。
更に、ICND1(CCENT)の合格点は834点、ICND2の合格点は811点と特にICND1の点数が
高くなっていますが、CCNAの合格点は810点の為、比較的合格しやすいと考えられます。

CCNAの難易度

2016年8月20日にv2.0が終了し、現行試験であるv3.0に移行してから、
格段に難しくなったと言えます。理由は以下の3つです。

1.新たにCCNPの範囲の技術が加わった
2.SDN、Cisco APIC-EMなどのプログラミングの概念が範囲に加わった
3.試験問題の更新頻度が増えた

まず1についてですが、BGPやQoSなど、以前はCCNPの範囲であった難易度の高い技術内容が、
現行試験でも出題範囲に加わっています。これらの技術はベテランエンジニアも理解するのが
難しいものとなっており、CCNAでは細かい内容は問われないものの、基本的な知識は求められます。
つまり、未経験者が独学で勉強しても理解が難しい内容となっており、その結果これらの技術がわからないせいで
落ちてしまうこともあり得るのです。

次に2についてですが、2013年頃から「ネットワーク仮想化」を推進する動きが見られてきました。
つまり、従来はデータをスイッチングする為にはスイッチが必要、データをルーティングする為には
ルータが必要と、その動作専用のネットワーク機器が必要だったのですが、それらの機能を
一つの機器に集約し、プログラミングすることでそれを実現しようという試みが始まったのです。
その技術の総称がSDNなのですが、これも従来のネットワークエンジニアからすると、異次元の技術です。
プログラマーからネットワークエンジニアに転身した方ならいざ知らず、プログラミングを知らない
者からすると、ネットワークの機能をプログラム化するという事は難しく、それ専用の機器の操作も
ままならないといった状態です。
では、そもそもネットワークの事を知らない未経験の方が、そのSDNの技術を理解する事が出来るでしょうか。
答えは限りなくNOに近いです。天才的な方なら出来るかもしれませんが、多くの人は挫折してしまうでしょう。
ちなみにCisco APIC-EMというのは、シスコ社が公開している企業向けのSDN対応製品の事ですが、
未だ導入実績が少なく、多くのエンジニアが触れたことも無いものと言えるでしょう。
従って、インターネットで調べても情報も少なく、理解する事が難しいと言えます。

最後に3についですが、CCNA試験には大きく分けて2つの問題内容の変更があります。
1.出題範囲自体の変更
 →いわゆる試験問題の改定の事です。出題範囲自体が変更されます。v2.0からv3.0の移行もこれに該当します。

2.出題内容の変更
 →出題範囲は変わりませんが、頻繁に出題内容が変わる為、対策が立てにくいのがCCNAの特徴です。

この出題内容の変更がかなり厄介です。
CCNAの試験では幅広い知識を問う為に、出題内容が頻繁に変わります。
例えば、仮にCCNAを受験した知人が試験にどのような問題が出たかを教えてくれたとしましょう。
その情報をアテにして数日後に受験したとしても、全く違った問題が出題される事があり得るのです。
これはv2.0では見られなかった傾向です。v2.0ではいわゆる虎の巻があり、
それを暗記してしまえば合格できていました。しかしながら現行のv3.0では、
特に最近の傾向として出題内容の大幅な変更が顕著です。
つまり、本当に理解していないと合格できない可能性が高い、という事です。

なぜCCNAに価値があるの?

企業の採用担当者は口を揃えて言います。CCNAを持っていれば採用なんだけど、、と。
この言葉からもCCNAに価値がある事が伺えますが、では何故CCNAに価値があるのでしょうか?
本節ではCCNAの価値について、企業側・社員側の2つの視点から紐解いて行きます。

~企業側のメリット~
企業側のメリットですが、以下の2つです。
1.ネットワークを理解している人材を確保出来る
2.現場に入場出来る確率が高まる

1についてですが、近年ネットワークを理解している人材を確保する事は難しくなっています。
理由としては、ネットワークエンジニアの需要に対して供給が追いついていなく、
彼らが大手や中堅企業などに流れていってしまうからです。
また、未経験者を教育する事は結構大変で、例えば外部研修を受けさせる場合、
研修費+初月の給料で凡そ50万円程は持ち出しが発生します。
CCNAを持っていれば教育費が浮く事が多く、企業としては最初から
収益を上げる事が出来るのです。

2についてですが、未経験者を受け入れてくれる現場は限られている為、
せっかく社員を雇ったとしても社員のスキル不足で現場に入れず
本社に待機する事になり、売り上げを上げる事が難しくなってしまいます。
特に未経験者だと実力を判断する材料が無い為、どうしてもCCNAを持っていないと
不安に思われてしまいがちです。そうなると企業としては人件費分がマイナスとなってしまいます。

ではもし社員がCCNAを取得していたらどうでしょうか。
未経験者でもCCNAを取得していれば、現場に入れられる可能性は高まります。
現場に入る事が出来れば、その分の金額が企業に支払われる為、
人件費+利益として回収が出来るというわけです。

~社員側のメリット~
次に社員側のメリットについてもお伝えします。以下の4つです。

1.企業の内定を取りやすい
2.現場に入場出来る確率が高まる
3.社内外の評価が上がる
4.NWの知識を体系的・網羅的に理解できる

1ですが、「企業側のメリット」で述べた通りCCNAを持っている事により大きなメリットが企業にある為、
企業の内定が取りやすくなります。
2ですが、現場に入場出来る確率が高まります。「企業側のメリット」の内容と重複しますが、
未経験者が入れる現場は限られています。そのような状況の中で、CCNAを持っている事は大きな武器となります。
仮にあなたが現場でプロジェクトリーダーを務めていたとして、プロジェクトメンバーが1人足りないとします。
その枠に2人応募してきたとして、2人とも好感を持てる人物だったとしましょう。
その際に、一方はCCNAを持っていない、もう一方はCCNAを持っていた場合、あなたはどちらをプロジェクトメンバー
として迎えたいでしょうか。勿論、CCNAを持っている方を選ぶと思います。何故かというと、CCNAを持っていればネットワークの基礎知識が身についていると判断できるからです。
つまりCCNAは現場入場の為の優先パスポートとも言えるでしょう。

3ですが、運良くCCNAを持たずして企業に就職できたとしましょう。そういった会社はCCNAを持っていない社員が多い為、CCNAを取得すると社内の評価も上がります。
また、運良くCCNAを持たずして現場に入場できたとしましょう。その場合でも、CCNAを取得すると現場のお客様や上位の会社の方からの評価も上がる場合があります。

4ですが、CCNAの学習範囲は膨大である分、ネットワークの知識を体系的・網羅的に理解できるのもメリットの一つです。

資格が無くてもネットワークエンジニアになれますが、こういったメリットがある事も押さえて頂けると幸いです。

この記事を書いた人

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