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  1. クラウド時代を生き抜くネットワークエンジニアのキホン

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クラウド時代を生き抜くネットワークエンジニアのキホン

NVA編集部NVA編集部

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2017.07.20(Thu)

クラウド時代を生き抜くネットワークエンジニアのキホン

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クラウド化が進む近年、ネットワークエンジニアはどういったスキルが必要になるのでしょうか。
また、クラウド化によって仕事はどのように変化していくのでしょうか。

今回はクラウド時代を生き抜くための基本的な知識について説明していきます。

【目次】
クラウドとは
 クラウドのメリット
 クラウドのデメリット
パブリッククラウド
 AWSとは
 Azureとは
 Google Compute Engineとは
プライベートクラウド
 OpenStack
クラウドの分類
 Iaasとは
 Paasとは
 Saasとは
 Daasとは
ネットワークエンジニアとクラウド時代
ネットワークエンジニアがクラウド化に対応するために必要なスキル
 仮想化技術についてのスキル
クラウド時代に伸びるネットワークエンジニアの条件
まとめ

クラウドとは



(画像引用元:Unsplash)

そもそもクラウドにはどういったものでしょうか。

クラウドとは、ネットワーク上にあるサーバ、データベース、アプリケーションといったサービスを利用者がパソコンなどを使って利用できるサービス全般のことで、総称してクラウドコンピューティングと呼んでいます。

利用者はどこにそのサービスがあるのか設置場所などを意識することなく即時に利用することができます。
たとえば、サーバーを使いたい場合、利用者はサーバーOSの種類やメモリ、HDDの容量などを選択すると即時にクラウド上にサーバーを構築することができます。
仮にクラウドの本体が海外でも国内でも利用することができます。

サーバなどのコンピュータリソースを企業やユーザ側が用意することをオンプレミスといいます
クラウドはネットワークを通じてクラウドサービス事業者が提供しているコンピュータリソースを利用するサービスになります。
オンプレミスの場合はサーバを自社で購入して自社で保管するので非常に高額なのですが、クラウドの場合は光熱費と同じように一月いくらといった形で、必要な分だけ課金するので通常よりも安く使用することができます。
また、一度構築したサーバーを後からメモリを増やしたりCPUを高速なものに変更するなど、オンプレミスよりも柔軟な利用ができるため、多くの企業ではクラウドへ移行が進んでいます。

クラウドのメリット


スピード


オンプレミスだとサーバを選定して購入しないといけないですが、クラウドはボタンを押していくと5分で購入、利用できます。

コスト


オンプレミスの場合はサーバやソフトウェアを購入したり初期費用が莫大にかかりますが、クラウドはインターネット上のサーバをレンタルするイメージなので初期費用がかかりません。

拡張性


オンプレミスのサーバの場合は一度購入してしまうと性能の拡張というのが難しいのですが、クラウドの場合だとサーバの拡張、たとえばデータの要領だったりメモリの増設が非常に簡単にできるのもメリットです。

セキュリティ


インターネットを経由するのでセキュリティが弱いんじゃないかと思われる方もいるかと思いますが、近年では新たなウィルスがどんどん開発されていて、それに対するセキュリティの最新化をするのもなかなか難しいです。
オンプレミスの場合は担当者が都度やらなければいけないですが、クラウドの場合はクラウドサービス提供者側でやってくれるので、自社の人間がやるよりもセキュリティが高いといわれています。

クラウドのデメリット


サービスが多すぎる


サービスが多すぎるがゆえに、クラウドに精通していないと希望の設計が難しいのがデメリットのひとつです。

コストが変動する


初期費用がかからないのは大きなメリットですが、一方で月の使用頻度によって金額が変動するため月当たりのコストが読めないのがデメリットといえます。

トラブルを事故解決しなければならない


トラブルを事故解決しなければならない、クラウドはインフラを提供してくれるだけなので、作ったネットワークにトラブルがあった場合は自分たちで解決をする必要があります。

非常に便利なクラウドサービスはいくつかの企業がクラウドサービスとして提供しています。
また、そのクラウドも複数のタイプがあるのでこのあと説明していきます。

パブリッククラウド


不特定多数の利用者に向けて提供しているクラウドサービスです。

サーバー自体を借りることができ、一般ユーザーも利用できるため身近なサービスとなります。
クラウドサービスを提供する企業はamazon、IBM、Google、microsoftの4社がクラウド市場の5割以上を占めています。

その中でもamazonのAWSが3割以上シェアでトップを走っています。
AWSはクラウドの将来性をいち早く認識して力を入れていたのが勝因であると考えられます。

AWSとは


Amazon Web ServicesのことでAmazonが提供しているクラウドサービスです。
2006年にサービスを開始しています。


Azureとは


Microsoftが提供しているクラウドプラットフォームです。
2010年にサービスを開始しています。

Google Compute Engineとは


Google が提供しているクラウドサービスです。
2009年有料版のサービスを開始しています。

プライベートクラウド


ひとつの企業のために構築したクラウドサービスです。
利用者を限定しているため、プライベートクラウドといわれています。

OpenStack


2010年に始められ、200社以上が参加しているプライベートクラウドのプロジェクトです。

クラウドの分類


クラウドサービス事業者が提供するサービスの部分によって3種類に分けることができます。

Iaasとは


Infrastructure as a Serviceの略で「イアース」「アイアース」などと呼びます。
クラウドサービス事業者がネットワークたサーバデータの保存を担うストレージなどの箱物を提供するのみで、利用者側はサーバに載せるOSやミドルウェアを自由に選択することができるので、アプリケーションやサービスの設計・開発の自由度が高いメリットがあります。
その反面、IaaSの運用には専門的な知識が必要になります。
Amazon EC2(Amazon Slastic Compute Cloud)や、Microsoft Azure、Google Compute Engine(GCP)などが有名です。

Paasとは


Platform as a Serviceの略で、「パース」と呼称します。
IaaSと同じくクラウドサービス事業者がネットワーク、サーバ、ミドルウェアなどを提供するのに加えて、サーバに載せるためのOSやミドルウェアなどもクラウドサービス事業者側が提供します。
IaaSと比較して利用者側はアプリケーションやシステム開発の部分だけ考えればいいので、スムーズにシステム開発に行こうが可能です。
OSやミドルウェアに関してはクラウドサービス事業者が提供されたものになるのでIaaSよりも開発環境の自由度は制限されてしまいがちです。
Google App EngineやMicrosoft Azureが有名です。

Saasとは


Software as a Serviceの略で、「サース」と呼称します。
ネットワークやサーバなどのインフラ回りはもちろん、OSやミドルウェアだけでなく、アプリケーションまでクラウドサービス事業者側が提供します。
使用の際に特定のアプリケーションをインストールする必要がなく、インターネットに接続することさえできれば、いつでも利用可能です。
最も一般的なクラウドサービスといっても過言ではないと思います。

GmailなどのWEBメールや、DropBOX、Googleドライブなどのオンラインストレージなどが挙げられます。
Iaas、Paasと異なりあらかじめ提供されている機能以上のことはできないため、ユーザ側のカスタマイズ性が低いが欠点になります。


Daasとは


Desktop as a Serviceの略で、「ダース」と呼称します。
DaaSはVDIと同様にデスクトップの仮想化技術の1つであり、クラウドサービスの一種です。
どちらもネットワークを介してサーバ上のデスクトップにアクセスします。
基本的にはVDIと同じ仕組みですが、デスクトップが存在している観光・場所と仮想化されたデスクトップを載せているサーバの所有者が異なります。

VDIは企業がオンプレミスで所有しているサーバ上にデスクトップが存在しています。
対してDaaSはクラウドサービス事業者が提供しているクラウド上のサーバにデスクトップが存在しています。
VDIのサーバの所有者は企業、DaaSのサーバの所有者はクラウドサービス事業者となります。

DaaSは他のクラウドサービスと同様に、サーバやネットワーク等はクラウドサービス事業者側が提供してくれるのでサーバ本体の費用などは基本的にはかかりません。
そして、サーバの管理に関してもクラウドサービス事業者側が対応してくれます。
費用を抑えつつ経営活動を継続するということは企業にとって非常に重要なことですので、最近はDaaSを導入する企業も増えてきているそうです。
特にDaaSに関してはクラウド上のサーバに手元の端末からアクセスする以上、VDIよりもネットワークの品質、速度などは重要になってきます。


ネットワークエンジニアとクラウド時代



(画像引用元:Unsplash)

クラウド化によって比較的容易にサーバーを構築することができようになってきました。
クラウドのサービスが決まると、あとはWebから登録するだけで即時にサーバーを構築することも可能です。

このように物理的なサーバーを構築しなくなってきた昨今、ネットワークエンジニアの仕事の有様も変わってきています。

とはいえ、今すぐ従来のネットワークエンジニアの仕事がなくなるかというと、そうでもありません。
今まで通りデータセンターにサーバーを構築して監視を行い、障害、故障が発生すれば機器を交換、障害対応をするという仕事はまだまだあります。

しかし、クラウドのサービスは容易にネットワークシステム構成を変更することができ、利便性が高いため、今後構築されるネットワークシステムやサーバーはクラウド化が進んでいくでしょう。

ネットワークエンジニアがクラウド化に対応するために必要なスキル



(画像引用元:Unsplash)

ではこれからクラウド化が進むことでネットワークエンジニアの仕事がなくなっていくのでしょうか。
ここではクラウド時代にネットワークエンジニアとして生き残るために身に付けたいスキルについて説明していきます。

仮想化技術についてのスキル


仮想サーバーの構築


仮想化を突き詰めた結果がクラウドサービスです。

まずは既存の仮想化技術について学習していきましょう。
パソコン一台あれば容易に勉強できるので仮想サーバーを構築するところから始めましょう。

クラウドといえば、サーバー分野の情報が多いですが、ネットワークエンジニアとして、仮想サーバーなどの技術がどういったものか知っておきましょう。
ひとつのPC上の仮想サーバーを複数構築し、それらをネットワークでつないで通信可能にすることもできます。
幸い仮想技術の多くは無償で手に入るものもあるので自宅のパソコンで勉強しておくと良いでしょう。

ネットワーク仮想化


仮想化は何もサーバー構築だけではありません。
ルーターやスイッチ、ファイアウォール、ロードバランサーなどネットワークシステムの何から何かまで全て仮想化が可能です。

SDN(Software-Defined Networking)などの仮想化技術を勉強しておきましょう。

パブリッククラウド


AWSやMicrosoft Azureについて基本知識を身につけておきましょう。

プライベートクラウド


OSSのOpenStackも重要なキーワードです。
こちらも基本的な部分は身につけておきましょう。

クラウド時代に伸びるネットワークエンジニアの条件



(画像引用元:Unsplash)

クラウド時代になるとネットワークの機器やメーカーを選定して、導入していくという従来の構築から様相がかわってきます。

様々なクラウドサービスから最適なものを選び、即時に構築することができるためです。
また、構築後も容易にその構成も変更できるため、慎重に計画を立てていくというよりも、まず構築してブラッシュアップしていくという流れになっていくでしょう。

そうなってくると、ビジネスの問題解決をどのようなシステムを構築すれば良いのか提案できる人が重要になってきます。
そのためには問題解決のための提案力、企画力がものをいう時代になるといえます。

ネットワークシステムは従来より格段に早く、構築できるようになっていきます。
また、構築後も構成を変更できるため、構築にかかる時間が少なくなります。
その分、提案や企画に時間をさいてユーザーの要望を満たすことができるエンジニアが求められます。

そのほか、仮想サーバーと仮想ネットワークを構築することが求められるクラウドでは、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの領域が重なる部分が多くなります。
仮想サーバー技術と従来のネットワーク技術の両方を身につけて、フルスクラッチでシステム全体を構築できる技術も必要とされるでしょう。

まとめ



(画像引用元:Unsplash)

いかがでしたでしょうか。

ネットワークエンジニアにとってクラウド化は歓迎すべきこともあれば、脅威となる部分もあります。
今も昔もIT業界で生き残っていくには常に最新技術にアンテナを張りスキルアップに努めるしかないです。

クラウド時代のネットワークエンジニアの仕事について、ぜひ参考にしてみてください。



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