IT業界の就職・転職

自分が文系なのか?理系なのか?
それを意識するのは早くて中学生の頃であり、高校生に入ると既にクラス分け等で文系か理系かを決めなくてはなりません。そこで文系を選ぶと進路は文系の学校になり、自然と文系の職業に就くことになりがちです。
では文系を選んだ人は理系のイメージが強いIT系エンジニアにはなれないのでしょうか?今回はネットワークエンジニアを例にして説明していきましょう。

ネットワークエンジニアはどのような存在か

文字通り、ネットワークエンジニアは「ネットワーク環境を構築・設計・運用・保守」をする仕事です。このネットワーク環境というのは、パソコンがインターネットにつながるまでの道のりであったり、会社の拠点間で共用サーバーを使って情報のやり取りをするなどのことを指します。このネットワーク環境を整えるための設計を考えたり、環境を作った後の整備や設定変更、トラブルが起こった際に対応する仕事がネットワークエンジニアなのです。
つまり、ネットワークエンジニアとは「ネットワークのデザイナーのような役割」であることがお分かりいただけるでしょう。
デザイナーという職業は一般的にはセンスが問われたり、フットワークの軽さが要求されます。あくまで本人の努力と研鑽次第であり、文系理系は関係ないのです。ネットワークのデザイナー的存在であるネットワークエンジニアにも、文系理系はさほど関係ありません。

文系でも問題なくこなせるネットワークエンジニアの仕事内容

それではネットワークエンジニアの仕事内容と照らし合わせながら、文系には向いていないのかを検証していきましょう。

ネットワークの設計や変更依頼が来る

現場の営業の方から設計や変更の依頼が来ると、ネットワークエンジニアは始動します。依頼が来たら状況把握のための現場調査を行います。拠点間をつなげる依頼の場合は、各拠点の状況を把握しなくてはならないので、北は北海道、南は沖縄まで、各事業所に出向く必要があります。この点に関してはフットワークの軽さや、お客様とのコミュニケーション能力が要求されるでしょう。文系でも理系でも全く問題ありません。

新しいネットワークを設計する

顧客の要望と現状の把握が出来たら、新しいネットワークを構築するための設計図を作り上げます。この点に関しては知識と経験が要求されます。実際、設計ができなくてもネットワークエンジニアとして活躍している方はたくさんいらっしゃいます。ネットワークエンジニアになってから現場で学ぶことも出来ますし、自主的に勉強をすることも出来ます。つまりこの点においても文系理系は関係なく、「今後ネットワークエンジニアとしてやっていくために、努力をする気があるか」という、やる気面が重要視されるでしょう。

ネットワーク機器に設定を入れていく

実際に納品するネットワーク機器に設計書通りの設定を入れて、正常に動作をするようにしていく作業です。「ルーター」「ハブ」「アクセスポイント」「ファイアーウォール」などの用語が出てきたり、設定や設定の確認にコマンドプロンプトを使用するなど、やや理系っぽい部分が多い仕事です。しかし覚える用語は限られていますし、コマンドプロンプトで使用するコマンドも、日本語と英語と数字がほとんどです。その英語も専門用語以外は理解しやすいものばかりなので、文系の人でも理系の人でも理解が出来ることでしょう。文系の人が一番ネックとなりそうなこの部分でも、文系理系はさほど関係ないのです。

ネットワークのトラブル対応

機器の寿命や故障などでトラブルは必ず起こります。その時に重要なのが「いかに早くネットワークを復旧させることが出来るか」がポイントです。今の時代、通信が出来ないというのは死活問題に発展しかねません。ですので、トラブルが起きたら何事よりも最優先に対応するのがネットワークエンジニアの大切な仕事です。ここでもフットワークの軽さとトラブルが起きた際の謝罪対応が重要となります。この点においても文系理系が関係ないことがお分かりいただけるでしょう。

その他のIT系エンジニアはどうなのか?

このように、一例として挙げたネットワークエンジニアについては、各仕事内容と照らし合わせてみても文系理系はさほど関係ないことが分かりました。
それでは他のIT系エンジニアはどうなのでしょうか?
IT系エンジニアとひとくくりに言っても、本当に様々な職種があります。システム系、プログラム系、サポート系まで、多岐に渡ることはご存知の通りです。しかし、どのエンジニアであっても、今回のネットワークエンジニアのように、それぞれの仕事を一つ一つ見てくと、文系と理系の隔たりはさほどなく、むしろ自分の努力だったり、その仕事にどれくらい興味があるのかが重要になってきます。もちろん入社してからのサポートもあるでしょうし、習うより慣れよという社風の会社もあるでしょう。ですから文系理系というくくりで職業を限定するのではなく、やりたいと思った仕事の門を叩くのがベストだという結論になります。

理系の人が理系向きと言われる職種に就いても、イメージと違ったり、仕事の内容が自分に合わないと感じれば、転職します。逆も然りです。文系理系で職業を狭めることなく、興味のある職業にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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