ネットワークエンジニアのあれこれ

自分の仕事を聞かれたときに
「ネットワークエンジニアをやってます」と答えると
だいたい「いわゆるSEっていうやつですか」と言われる。
いや、システムじゃなくてネットワークのエンジニアなんですと説明したいのだけれど、
面倒なときは「まぁそんな感じのやつです」と答えてしまう。

システムエンジニアとネットワークエンジニアはかなり違うのだが、
この違いを簡潔にわかりやすく説明する方法がなかなか見つからない。

システムエンジニアっていうと、
ほらあの、パソコンに向かってカタカタやってるやつで、
それに対してインフラエンジニアは、どっちかというと
あれ、パソコンに向かってカタカタやってるなぁ。

魔法界のようなITの世界

エンジニアの違いについてうまく説明できないのは、
そもそもITの世界がちんぷんかんぷんなせいなんだと思う。
自分も文系出身でエンジニアの世界に踏み込んでしまったから、
呪文のようなプログラミングを見ていると、
魔法界に来てしまったマグルのような気分になる。

IT業界が魔法界だとしたら、そのなかで、
プログラミングとかいう呪文を唱えているのがシステムエンジニアで、
呪文を唱えるための杖を作っているのがネットワークエンジニアという感じ。

いや、それだとパソコンを作っているみたいになってしまうから、ちょっと違うかな。

システムエンジニアが魔法薬学だとしたら、
ネットワークエンジニアは薬草学みたいなもの。

ってかえって、ちんぷんかんぷんじゃないか。

ITエンジニアってなんだ?

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアの違いについて、できるだけ簡単に説明してみる。

ネットワークエンジニアは、ネットワークを作るエンジニアで、
いわゆるインフラエンジニアのひとつ。
ネットワークとは、簡単に言えば「データの行き来」のこと。

システムエンジニアは、システムを作るエンジニアで、いわゆるSEといわれるやつ。
システムとは、簡単に言えば「こうすればこうなる」という構造のことで、
たとえば「A」というボタンを押したら「A」というデータが入力されて、
「B」というボタンを押したら「B」というデータが入力されるという感じ。

ホームページとかアプリとかが機能するようにしているのが「システム」で、
システムでやり取りされるデータが通るようにするのが「ネットワーク」という関係になっている。

システムがバス路線だとしたら、ネットワークが道路みたいな感じで、
道路(ネットワーク)がなければバス(システム)は走れない。

次にネットワークエンジニアとシステムエンジニアの実際の業務内容を見てみよう。
簡単に言ってしまえばどちらも「決めて」「組み立てて」「守って」という作業になる。

あれ、なんかサッカーみたい。
作業の流れは似ているけれど、
プログラミングはネット環境とパソコンさえあればできる作業なのに対して、
ネットワークは現地に行かないといけない作業があるという点が最大の違いかなと思う。

設計はレゴブロック

設計の行程では、おおまかな完成形を決める。
ちゃんと動くこと、キツキツじゃなくてゆとりがあること、安全なこと、納期に間に合うこと、お金が予算内で納まることなどを考慮して最適なものを決定する。

「本当はこうしたいのだけど、安全じゃないので別の手段をとる」
「これでやってみたけど、うまく行かなかったので、他の方法に変更する」
といった感じで、「やりたいこと」と「できること(もっているもの)」を考えるのが楽しい。

この「やりたいこと」と「できること」をつなぐところがレゴブロックと似ているなと思う。

「本当はこう組みたいんだけど、ブロックが足りないな」
「結果的にこれができればいいから、ここは縦に積むんじゃなくて横に積んでみよう」
こんな感じで考えているのが、設計の感覚と似ている。

プログラミングは知恵の輪

設計が決まれば、実際に構築する作業に入る。
ネットワークだとコンフィグ作成、システムだとプログラミングと呼ばれる。

プログラミングのときは、想像通りパソコンに向かってひたすらカタカタやってるけれど、
実はあれは、めちゃくちゃ長いコードを書いているのではなくて、
書いたり消したりを繰り返しているのがほとんど。
「あれ動かない。え?動かない。あぁなるほど、そりゃ動かないな。これで動くあれ?なんだろう。う~ん」
っていうのをやり続けている感じ。
もしかしてこうかな。まさかこれかなって試していると急に動いたりする。
音もなく突然スッと解けてしまう、達成感と脱力感。
この感覚が知恵の輪に似ているなと思う。

まず正解のはずのルートを考えて、次に何が理由でいま解けていないのかを考える。
「ここの突起がぶつかって邪魔しているのかな」
「やっぱりこの方法であってるはずだから他の原因を考えよう」
この試行錯誤の繰り返しが楽しい。

ネットワークエンジニアは脱出ゲーム

構築したものが世に出たら、サービスが終了するまでは安定して運用する必要がある。
システムもネットワークもアップデートし続ける必要があるし、
もし障害が起きてしまったら復旧する必要がある。

ネットワークの場合、物理的に機械を扱う必要もあるので、
データセンターなどに行って機械を設置したり、障害時は現場確認をして障害原因を調査したりする。
まさに「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」状態なのだ。

「サーバを設置せよ」とか「通信断の原因を特定せよ」といったミッションをもらって
想像力を働かして原因を考えてみて、実際に実行して確かめてみる。

この体と頭を動かしてミッションを達成するのが、脱出ゲームと似ていると思う。

原因を想像して解決策を考えてみるというプロセスは他の業務にも共通しているけれど、
実際に現場に行って体を動かして調べてみるのがネットワークならではの面白さ。
周りの状況を詳しく調べることができたら、それだけ障害解決へのアイディアやアイテムが増えるというのも脱出ゲームと似ていて面白い。

まとめ

ITエンジニアの仕事内容について、ゲームに喩えてみた。
ここで紹介したのはほんの一部で、
それぞれの業務にそれぞれの楽しみ方があると思うので、
文系でもIT業界に興味のある人はぜひITの道をチャレンジしてみて欲しい。

この記事を書いた人

NVS編集部
NVS編集部

未経験者からITインフラのエンジニアに!運営元:ネットビジョンシステムズ株式会社
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