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  1. クラウドサービスの現状と今後について

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クラウドサービスの現状と今後について

NVA編集部NVA編集部

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2018.02.09(Fri)

クラウドサービスの現状と今後について

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近年、クラウドサービスという言葉をよく耳にします。そして当たり前のように、知らず知らずのうちにクラウドサービスを利用していることもしばしばあります。特にスマートフォンの普及により、クラウドサービスはより身近なものになりました。
今回はクラウドサービスの現状と今後について説明していきましょう。

そもそもクラウドサービスとはどんなものなのか?




クラウドとはクラウドコンピューティングのことです。利用者がネットワークを介して、ソフトウェアをサービスとして利用します。
このように説明されてもいまいち分かりづらいので、メールを一例に説明してみましょう。
一昔前までは、メールといえばパソコン内にメールクライアント・・・例えば、「Outlook Express」などをインストールして、送受信していました。メールは全て自分のパソコンで保存され、パソコンを初期化する時などは、バックアップ作業が必要でした。ところが、「Gmail」「Yahoo!メール」などの登場により、環境が一変します。これらはweb上で利用するメールサービスですので、メールクライアントをインストールする必要がありません。また、メールは全てweb上に保存されるので、バックアップ作業も必要ありません。
この「Gmail」や「Yahoo!メール」といった身近なサービスが、クラウドサービスと呼ばれるものです。あらゆるデータ、つまりIT資産を自分で持つか持たないかがクラウドの分かれ目です。そしてクラウド化した方がメリットが多いということもあり、急速にクラウド化が進んでいるのです。

クラウドサービスの種類とは


上述したメールサービスだけではなく、様々なクラウドサービスが稼働しています。ユーザー視点で見たクラウドサービスの利用形態は、以下のように分類されています。

■SaaS(サーズ,サース Software as a Service)
名の通り、ソフトウェアのパッケージサービス。代表例はGmailなどです。

■PaaS(パーズ,パース Platform as a Service)
プラットフォームなので、システム開発環境や動作試験環境を提供するものになります。やや身近ではないかもしれません。

■IaaS(イアース,アイアス Infrastructure as a Service)
インフラ(ハードウェア)の提供をします。サーバ、ストレージなどを自社資産として持たないので導入やメンテナンスが簡単です。

またハードソフトの設置管理視点では、以下のように分類します。

■パブリッククラウド
クラウド環境をインターネットを通じて不特定多数に提供します。ユーザはハードウェア環境の用意を必要とせず、使いたいときに使う分だけ利用可能な、「共有」のサービスです。

■プライベートクラウド
クラウド環境を特定の一つの企業に提供します。パブリッククラウドと比較して「占有」サービスと呼ばれ、高度なセキュリティを維持することが可能です。ハードウェアの保持形態によってオンプレミス型とホスティング型に分かれます。

クラウド全般のメリット、デメリットとは


便利なクラウドサービスですが、メリットデメリットは存在します。主にコスト面でのメリットが大きく、セキュリティ面でのデメリットが大きいです。

■メリット
・高額なサーバ、ソフトウェアの初期投資不要、減価償却不要によるコスト削減
・メンテナンス不要によるIT部門の負担軽減
・使う分だけ支払えば良い、効率的なIT投資の実現
・システム構築不要、短時間で利用可能になり、ビジネスの高速化が可能となる

■デメリット
・クラウド上にデータを置く場合、セキュリティリスクに対処が必要
・サービス安定稼働が提供プロバイダ次第となり、場合によってはシステムダウンするケースもある。
・画一的なサービスのため個別のカスタマイズが難しい(費用がかかる)

クラウドの将来性




クラウドサービスの将来性には様々な意見があります。例えば、「現在はIaaS中心だが、今後はSaaSが伸びると予想される」という意見も根強いですが、全く違った意見もあります。しかし、共通した意見として、以下のようなものがあります。

・クラウド事業はあまり儲からない
利用者側から見れば初期投資不要で安価にスタートできるが、提供者は月額課金のみ。競合他社が増えるたびに金額がどんどん下がり、薄利多売となる。

・先行者有利である
5年の減価償却が終われば利用者増がそのまま利益となるので、競合対抗で大幅な値下げ戦略も可能。これはつまり、新規参入することが難しいといえる。

このように将来性があるといえばあるのですが、事業としては厳しい可能性も否めないでしょう。

=クラウドが今後成長するためには=

クラウドが成長するためには、導入の壁を取っ払う必要があります。現状、「クラウド利用を検討したが、導入は見送った」理由のトップ3として、以下の理由が挙げられています。

・運用コストが高くなってしまう
・顧客情報、業務情報などの漏えい不安
・クラウドへの移行コストが高い

情報漏えいに関しては、むしろクラウドサービスの方がセキュリティがしっかりしているのですが、イメージ的には漏えいについてのネガティブイメージが先行しているようです。また、コスト関係の問題は、クラウド業界が活性化して、費用が下がっていくことを期待するしかありません。この導入の壁を取っ払うことができれば、クラウドはどんどん成長することでしょう。
また今後、クラウド業界が爆発的に成長する要素として、IoTや人工知能と搦め手のサービス提供や、在宅ワークの増加が挙げられていますが、まだまだ時間がかかるでしょう。しかし一昔前と現在を比べて明らかに環境が変わったように、もう少し時が経てばまた新しいクラウドサービスが提供され、それが当たり前になってくる可能性もあります。知らず知らずのうちに、クラウドが爆発的に成長していることも考えられるのです。

いかがでしたか?
クラウドの現状と将来性を比較して、さほど悲観することでもないということがお分かりいただけたでしょう。
クラウドサービスを当たり前のように使うのではなく、このサービスはどのような仕組みで、どのような思いで運用されているのかを考えながら使うと、面白いかもしれませんね。



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